昭和28年に細谷博が細谷建設工業を創業してより、おかげさまを持ちまして60周年を迎えることができました。これもひとえに、地域のみなさまのご支援の賜と心得ております。心より感謝申し上げます。
二代目の亡き細谷武男が先代の後を受け高度成長期そして平成の好景気に会社を盛り上げて参りましたが、志半ばにて、この世を去ってしまいました。
三代目の私は、二代目の妻でもあり、初代、二代目の築き上げたこの会社を守り育て、そして四代目に後継していくことが使命だと気力を振り絞って奮闘している毎日でございます。どうか、みなさまの暖かいご支援とご厚情によりまして社長の責務を果たさせていただければと願う次第でございます。
さて、細谷建設工業株式会社は、この稲敷地方に根ざして、土木・建設業を営ませていただいておりますが、今、会社の前の利根川の堤防に立ち、景色を眺めながら、60年前の稲敷地方を振り返ってみますと、ずいぶんと変わったものだなと実感いたします。60年前というのは戦後の荒廃した時期であり、日本中が貧しい時代でした。その後、車社会が訪れまして、道路の整備が急務となりました。また、建築技術は近代化され、木造の公共施設の老朽化にともない鉄筋コンクリートの施設へて変貌して参りました。そして、稲敷地方は広大な農地を有しており、耕地整理事業も進み、農業の機械化が進みました。これらの事業に関わることができ、稲敷地方の文明・文化の向上に役立てたこと、世の中が豊かになったことに喜びを感じずにはいられません。
しかし、昨今では物質的に飽和した日本の景気は落ち込み、建設業界も一筋縄ではいかなくなってきております。成長・造成という路線から、メンテナンス性やデザイン性などが求められるようになって参りました。21世紀の細谷建設工業も創造的に事業に取り組み、笑顔が絶えない社会づくりを目指して、努力精進して参ります。今後とも、細谷建設工業をよろしくお願い申し上げます。
2013年9月吉日
細谷建設工業株式会社